校長メッセージ

 毎月発行の校報「きぶかわっこ」に掲載した、校長からのメッセージとなります。

 校長 早川 和彦

カブトムシの季節【令和4年度 校報第4号】6月30日

 夏が近づくとワクワクしてきます。
 クワガタやカブトムシの季節がやってくるからです。クヌギやコナラの木があると、出会えるかどうかワクワクします。今でもです。
 先日、まだ少し早いかと思いながらふと木を見上げると、クワガタ!ではなく「ヤゴ」の抜け殻を発見しました。川底にいるヤゴはよく見かけたし、家で飼ったこともあります。初めて見るヤゴの抜け殻に感動です。
 さて、文部科学省が委託した調査で、令和2年度「青少年の体験活動の推進に関する調査研究」という報告を目にしました。小学生の頃に行った体験活動などの経験は、長期間経過しても、その後の成長に良い影響を与えている、との報告です。また、体験活動や読書・遊ぶこと・お手伝いなど、1つの経験だけでなく、多様な経験をすることが必要であるとも言われています。私もそのように感じています。
 夜釣りの後、朝日が水平線から昇るところを見た経験。セミが羽化した時の白い羽やカブトムシの小さな卵に出会ったこと…。どのような良い影響があったのかは分かりませんが、貴重な体験であったことは確かです。
 夏本番。
 今すぐ、何らかの結果が出るとは限りません。「成果」を期待しての体験活動ではなく、夏だからこそできる経験や体験に、ただただ子どもとともに没頭したいですね。

2022年6月12日 滋賀県栗東市にて

山に登ること【令和4年度 校報第3号】6月7日

 登山に行ってきました。
 校長は、最後尾です。トランシーバーから随時報告があるので、先頭が今どのあたりを登っているのかは、何となく分かります。出発した頃は軽い足取りですが、山道に入ると、蒸し暑さ、背中を伝わる汗が気になり始めました。最後尾を歩く子どもも、「あと何分?」「あと、どれくらい。」と気になります。
 ふと耳を澄ますと、鳥の鳴き声が聞こえました。何という鳥だろう。川のせせらぎ・沢の音も聞こえてきます。いつも聞いているはずの鳥の鳴き声や川の流れ。普段は気に留めていませんでした。
 山の匂い。少し湿っぽいというか、でも透き通るようなあの山の匂いです。最近、外に出るときは、匂いを感じない生活をしていました。
 頂上から見る景色。高いところから眺める貴生川学区や甲賀市。遠くに連なる鈴鹿山系。人の姿こそ見えませんが。そこには何万人、何十万人という人の暮らしがあります。言葉にするのは簡単ですが、「俯瞰する」という言葉はこの場面からきているのでしょうか。
 自分のペースで登ること。一歩一歩前に進むこと。苦しいことを克服すること。道中、普段気に留めていなかったことに気づくこと。久しぶりに山に登り、登山にはたくさんの意義があることを思い出しました。実は高校時代、山岳班(部ではなく班という)でした。
 「もうちょっと。頑張って!」「ここ、足気をつけて。」と、あちらこちらから声が聞こえてきました。6年生の飯道山です。「最後尾」が到着した瞬間、拍手が沸き起りました。4年生の庚申山です。そんな、きぶかわっこの優しさに出会いました。
 素敵な登山になりました。

キャッチボール 【令和4年度 校報第2号】5月8日

 連休中にキャッチボールをされたご家庭もおありかと思います。
 私がまず始めに子どもに与えたのは、プラスチックのボールにビニール製のグローブでした。二人の距離は手が届くほどです。少し距離が伸びた頃、革のグルーブに変わりました。週に1回ほどですが、休日の日課になりました。いや、楽しみになりました。
 私はキャッチャー役になりました。打者がいると見立てカウントをとります。三振が続く日もあれば、コントロールが乱れる日もあります。そして、球は速くなっていきました。正直言って手のひらはジンジンしています。そんな手を眺め、子どもの成長を感じていました。キャッチボールをしながら会話をする日もあれば、黙って球の重みを感じる日もあります。
 キャッチボール。投力や体力の向上に果たした役割は大きいでしょう。今は、テニスをしているようですが、中高はサッカーに夢中でした。
 さて、私にとってのキャッチボール。子どもとのコミュニケーションだったかなと感じています。何だか落ち込んでいる日、かける言葉を探しあぐねている時、「キャッチボールをしよう!」と声を掛けました。ただそれだけでした。黙ってついてくる子どもと始めたキャッチボール。どんな会話を交わしたのか、その日はどんな球だったのかは正直覚えていません。ただ、ボールを受け止めること、子どもを「受け止める」ことに必死だったかもしれません。
 使い込んだグローブは、子どもが下宿へ持って行きました。
 新緑の中、野球をしている光景を見ると、時折思い出す今日この頃です。

イントロダクション 【令和4年度 校報第1号】4月8日

 4月1日、貴生川小学校へ着任しました。この原稿を書いている本日、杣川の堤防の桜が、満開になろうとしています。貴生川小学校に勤めさせていただくこととなり、本当に嬉しく思うと同時に、責任の重さをひしと感じて、この数日を過ごしています。
 子どもの頃は柏木小学校で過ごしました。家のそばを流れる川には、メダカやフナが泳いでいた時代です。時間があれば、海に釣りに行きたいのですがなかなか行けていない状況です。学生時代は、バンドに明け暮れる日々でした。学校へ勤務することが決まり、ピアノの練習を再開したのですが、いつ「披露」できることになることやら…(私の腕前を)心配しています。
 きぶかわっこの「笑顔」が広がるよう、努力してまいります。皆様方の、ご支援をよろしくお願い申しあげます。