お知らせ

実感をともなう学びへ

2018年7月2日

「アサガオ」、「マリーゴールド」、「ホウセンカ」や、「ミニトマト」、「トウモロコシ」、「キュウリ」などの植物をそれぞれの学年で育てています。毎朝足繁く畑に来ては、じょうろで水をやさしくかけている子どもの姿がよく見られます。そんな子ども達の気持ちを知ってか知らずか、花や野菜たちは日に日に成長し、蔓を伸ばすアサガオや、真っ赤な実を付けたミニトマトがたくさん見られるようになってきました。こうした「目に見える変化」や「成長」は、子ども達にとっても分かりやすく、日々の水やりや世話の成果を実感することができ、新たな活動意欲につながります。しかし、学校で行う同じ活動でも、国語や算数といった学びの実感はどうでしょうか。目に見える形で、必ずしも学びの成果が表れるとは限らず、ましてや、その成果が表れるまでに長い年月を要するものもあるでしょう。だからこそ、教育の場においては「ふりかえり」「評価」を行います。目に見えない成果を「言葉」を使って見える形にしてみたり、自分自身では感じ取れなかった成長の過程を、気づかせてあげたりすることで、新たな学びの方向性を示したり、意欲を高めていったりします。
 間もなく1学期が終わります。4月からの4ヶ月間の学びの振り返りを学校でも家庭でも行い、子ども達が、できたことやこれからがんばることを「実感」できる機会にしていきたいものです。
                                                                    
                                                                                      甲賀市立甲南第一小学校 校長 村地 昭彦