スタートの号砲とともに勢いよく飛び出し、あたかも目前にゴールがあるかのように先を急ぐ姿も、しばらくすると、スタート直後のスピードは落ち、表情も険しくひたすら前を見てゴールまでの距離を縮めていく・・・。長距離走によくある光景です。学校の一年間を長距離走に置き換えてみれば、1学期はまさしくスタート直後。どの子もが、ゴール目指して元気よくスタートラインに立ち、号砲と共に勢いよく飛び出していきます。まだ足取りも軽く、普段以上のペースで。しかしながら、しばらくもすれば、ペースも落ち着き、疲労感も出てきます。ゴールまではまだしばらくあり、登りや下りなどコースに険しさも加わります。これが、２学期に相当するところでしょうか。子ども達にとって、２学期を走りきり、３学期というゴール直前のラストスパートに繋いでいくためには、何が必要でしょうか。まだ見えぬゴール（目標）に向かう確かなコース取り。心身の疲れを癒やすための給水・捕食（学びの達成感・成就感につなぐ評価）や、応援（保護者・地域の皆さんの見守りやご支援）。そして最も必要なものが、「走る（学ぶ）」ことへの意欲です。子ども達が無事走りきることができるよう甲南第一小学校全職員はもとより、保護者の皆さまや地域の皆様方の温かいご支援、ご協力を切に願い、２学期始めのご挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
甲南第一小学校 校長 村地 昭彦