学校長あいさつ

 
  甲賀中学校の前身は、昭和22年の新制中学校として設置され、旧村名を校名とした3つの中学校が昭和24年に統合してできた甲陽中学校であり、昭和30年の町村合併により甲賀町立甲賀中学校と名前を変えました。さらに、平成16年10月の近隣5町の合併により甲賀市が誕生し甲賀市立甲賀中学校となり、現在に至っています。

 この甲賀の町は滋賀県の南部に位置し、鈴鹿山脈が三重県との県境をなしています。古くは伊賀流忍者との抗争で有名な甲賀流忍者発祥の地であり、忍術の流派の中でも薬の扱いに長けていたということが、現在の製薬業が盛んな町を育てたと言われています。また、古琵琶湖層の広がる地域でもあり、その土質を生かした糯米を特産としている地域もあります。

 甲賀中学校は、校歌の中に歌い込まれている

「教養」「敬愛」「健康」「勤労」「協力」「経済」「6K教育」と称して大切にするなかで、

学校教育目標を『命を輝かせ 仲間と共に心を耕し 創造力を培う

目指す学校像を『安全』『安心』な学校づくり 『光り』『輝く』生徒の育成 としています。

 生徒一人一人が自分らしさを大いに発揮し、仲間と共に教え合い学び合うことを大切にしながら、新しいものを創り出していくことを目指しています。

 生徒たちは、明るく素直で、学習はもちろんのこと部活動にも励んでいます。生徒会活動も活発で、体育祭から名称を変えた「翔舞祭」、また、50年以上受け継がれている「10センチ編み(毛糸で1人が10センチ四方の大きさに編み、それをつなぎ合わせてカバーとした座布団を福祉施設等に寄付をする取り組み)」、夏休み中に地域の皆様のご協力を得て行っている「アルミ缶回収(昔の廃品回収を継承したもの)」など、ボランティア活動にも力を入れています。

 

令和5年度に大切にしたいこと 

 令和5年度がスタートしました。

 今年度は、全校生徒233名、教職員40名、計273名となります。そして、すべての行事が「4年ぶり」に制限・制約なしでおこなわれます。全校集会で『当たり前』について話をしました。コロナ禍以前は、3年生で沖縄に修学旅行に行くのが『当たり前』、総体が開催され、部員全員で声を出して応援するのが『当たり前』と、誰もが普通に生活してきました。ところが、コロナ禍で我々の生活は一変しました。マスクを着けるのが『当たり前』、外出を控えるのが『当たり前』という日常生活も経験しました。『当たり前』の反義語は、有ることが難しいという意味から『有り難い』という言葉です。沖縄に修学旅行に行けたことは『有り難い』こと、制限なしで総体が開催され、部員全員で声を出して仲間を応援できるのも『有り難い』ことです。毎日の学校生活・家庭生活でも、『有り難い』=『ありがとう』という感謝の気持ちを忘れずに、一日一日を大切に過ごしていきたいです。
 『光り』『輝く』生徒の育成・『安全』『安心』な学校づくりを目指し、生徒一人ひとりが自分の目標に向かって粘り強く努力する活気ある甲賀中学校を、生徒と教職員がともに力を合わせて取り組んでまいります。
 保護者の皆様、地域の皆様には、日頃より多方面から本校教育を支えていただき、厚くお礼申しあげます。今年度も皆様方の本校教育活動へのご理解とご協力を心よりお願い申しあげます。

 

甲賀市立甲賀中学校 

校長  赤尾 優文