油日小学校の玄関を入ると正面に「馬に乗った人」の像があります。馬はとっても力強く、速く走っている様子です。台座を見ると1961年に制作されたことがわかります。その像(彫刻) は、いったい誰が作ったのでしょうか。
この作品は、元上野在住で油日小学校の卒業生、伊室重孝(本名:正次)さん(1913~1975)が作られました。伊室さんは東京美術学校(今の東京芸術大学)で彫刻を学ばれ、卒業後も研究生として彫刻に執念を燃やされました。滋賀県に帰郷されてからは、滋賀大学教育学部美術科の教授として、小中学校の先生の育成にも尽力されました。伊室さんの代表作は、滋賀県庁正面の噴水、「母なるびわ湖」※右の写真 です。甲賀市の甲賀支所やくすり館にも伊室さんの作品があります。
滋賀県が生んだ偉大な芸術家の作品が本校にあることを誇りに思い、また、このことを後生にも語り継いでいきたいものです。