帰ってきた校舎の鬼瓦

 
 鬼瓦(おにがわら)は、瓦屋根の棟(むね)の両端に  置かれている鬼の面にかたどった瓦(かわら)のことです。昔から、鬼瓦は鬼の面をしているので、家をいろいろな災いから守るという言い伝えがあります。昔は、その名のごとく鬼の顔をした瓦がほとんどでしたが、だんだんと変化し、旧校舎の鬼瓦のように学校の徽章や家紋 をあしらったものが増えてきました。
 上の写真の鬼瓦は、旧校舎の講堂の屋根に据え付けられていたものです。講堂は体育館建設のために解体され、その鬼瓦は当初は廃棄される運命にあったのですが、それではもったいないという意見がでて、当時(昭和28年ごろ)甲南町深川に建設中であった私設保育所(後の甲南北保育園)の屋根に再利用されました。現在その保育所もなくなったので、長く保管されていた甲南町のYさんのご厚意により油日小学校に里帰りしました。正面玄関の下駄箱の上に展示していますので、来校の節には、ご覧ください。