そうだったのか「油日」の名前の由来

 5月1日は油日祭りです。
 今年もおみこしも出て賑やかなお祭りになりそうです。 (注:記事は平成25年)
 (注:平成28年は5年に一度の「奴振り」があり、大盛況でした。) 
 そこで今月は、そもそも「油日」という地名は、どういう由来があるのかをお話します。「あぶらひ」という呼び方も全国では、大変珍しいそうです。大昔、油日岳の頂上にたいへん明るい光(大光明)が発し、油日大明神が降り立ったという伝説があり、これが「油日」の地名の由来だとも云われています。一方、「油日」は「油火」、すなわち燈火から由来するものであるとも云われています。諸説ありますが、いずれにしましても、ずいぶんと昔からこの名前がついていて大切にされていることは間違いありません。「かくれ里」の著者:白洲正子さんは、その本の中で 油日駅について、「町や村は、近頃みな合併して、およそ無性格な名前に変わってしまったが、鉄道(駅)がこういう古い地名を残しておいてくれるのはありがたい。」と評されています。油日学区には、油日神社をはじめ、古いお寺、仏像など数多くの文化財があり、地元の人によって守られています。この間、滋賀県知事さんが油日地区を散策されましたが、この折りに「この地域も湖北のように、もっとこのような文化財を全国にピーアールされていっては」と感想を述べておられました。           
                 参考文献:ふるさと油日 油日史編纂委員会 著
【油日祭りの奴振りの様子】