甲賀市立多羅尾小学校のホームページへようこそお越しくださいました。
本校は、滋賀県最南端に位置し、南は三重県上野市、西は京都府相楽郡に接する標高約500mの山間の地にあります。古代より近江大津京の造営・遷都や徳川家康の伊賀越えなど歴史深い地域で、周囲を山に囲まれた静かな環境にあり、四季折々に創りだす自然が美しい環境の中にある学校です。
児童数は、学校の発足以来ほとんどの年度において100名を超えていましたが、昭和33年頃をピークに過疎化の影響を受けて急激な下降線をたどり、現在は10名の少人数の学校となっています。
本校のようなへき地少人数校では、個々の児童の特性に応じた細やかな指導で、もてる力を着実に伸ばしていけるという強みがある反面、多人数での発表の機会が少ないことや、多様な意見を聞いて学習を深めてけるようにするための工夫を要するという課題があります。
そのため、近隣の小学校との集合学習や、Web会議システムという、インターネットを介しての遠隔学習を行い、豊かな人間関係を構築することができる環境づくりをすすめています。また、校区外からでも通学することができる特認校制度を適用しての児童数の確保に努めています。現在もその制度を活用して通学している児童が9名います。
また本校では、特色ある活動として全校児童が一つになって取り組む全校オペレッタに36年にわたり取り組んでいます。この活動は高学年がリードしながら全校児童が一丸となって取り組むもので、児童自らが思う存分に自分の想いを表現することができる場となっています。伝えようとするテーマを子どもたちが定め、お話を選び、セリフや動きも自分たちで考えて台本作りを進めていくというもので、みんなで一つの大きなことに取り組み、ともにやり遂げていく経験は、自分への自信を高めることや、年齢を超えて人とのつながりを築いていく力を高めることにおおいにつながっています。
地域のみな様も、本校の方針や取り組みに理解と支援をしてくださっています。子どもの様々な学習の場面で協力をしていただいており、子どもらは、多羅尾の人のぬくもりとともに、ふるさとのよさを学んでいます。「地域とともにある学校」としてのあゆみがすでに脈々と続いている学校であるといえます。
これからも、このように多羅尾独自の特色ある活動を通して、本校がめざす「すすんで学び 自分に自信 ふるさとに誇りがもてる子」の育成を進めてまいりたいと考えています。皆様の変わらぬご支援ご協力をどうかよろしくお願いいたします。
最後になりますが、「孟母三遷の教え」とも言われますように、子どもの教育環境を変えることが、その子の育ちによい影響をあたえることがあります。本校への転入、あるいは多羅尾地域への転居を検討いただける保護者様がおられるようでしたら、年度途中であっても相談や見学に応じますので、校長までお気軽に連絡をいただきますようお願いします。
甲賀市立多羅尾小学校 校長 永井 しのぶ